top of page

所長インタビュー

汎用性が高く、様々な可能性を秘めた制振合金M2052

​本日は当研究所の所長である細谷武司氏に、その魅力や可能性について語っていただきました。

00000.jpg

何故今M2052なのか?

​ー本日はお忙しい所を有難うございます。

ーさっそくですが、この研究所を設立された理由からお聞かせ下さい。

細谷所長(以下所長):インターネットでM2052を検索すると多くの業者が出てくるのですが、そのHP の殆どが同じような資料を使い、M2052のことを説明しているんですね。でもどの業者も何ができ、何を販売したいのかが不明確でよく分からないんです。また過去に自分自身がM2052を市場に出せなかった反省も踏まえて、本当のM2052の姿を知っていただくことは重要だと感じてこの研究所を立ち上げました。特に M2052事業に興味をお持ちの事業者や投資家の皆様に、自分の20年間の経験をお渡しする事が世の中に役立つことと信じています。

ー所長は何故この制振合金M2052に注目されてるのでしょうか

所長:最近の建築設計技術は大変大きく進歩して、特に免震や耐震設計における構造解析はめまぐるしいものがあると思います。でも他の分野における設計技術の九割以上が試作品の評価結果での試行錯誤で品質を追い込んでいるのではないかという疑問をずっと感じていました。また、中古品の振動や騒音問題の解決に構造解析はあまり役に立たないと思っています。振動や騒音の問題を後追いで解決するには構造部品の剛性を強くしたり、ダンパーを追加する、等の方法がありますけど、一度決まってしまった形を大幅に変更できない事の方が普通なんですね。制振合金が昔から求められているのは、正に追加で問題解決できる可能性を秘めているからです。しかし、今まで使いやすくて、臨機応変に形状設計が出来る制振合金は無かった。私がM2052を20年間追い続けてきたのはまさにその条件に一番近い存在だったからという理由です。

研究所が求めているもの

ーでは所長は、この研究所を設立し、何をなさろうとしていらっしゃるのですか

所長:当研究所はM2052に関する全ての技術の後継者か集団、投資家、事業者を求めています。 M2052プロジェクトの資本と組織を提供していただき、研究所へも投資願います。金額は初期 2052万円、1年後 2052万円。研究所はその投資金で独自の活動をし、 M2052プロ ジェクトにも協力します。別途経費をいただきますが(笑)。また、投資いただいたあとはホームページから投資家、事業者の募集項目 を当然、削除します。

私達はM2052の製造技術、使い方からアイディアに至るまで開示し、事業計画や投資計画の作成をお手伝いし協力会社を繋げる事が出来ます。また、振動や騒音問題へのアプローチについても教義することも可能です。

01チャ.jpg

ーなるほど。ただの販促サイトではないということですね。

ーでは所長ご自身は、事業展開へのアイデアを沢山お持ちなのですね。

所長:そうですね(笑)。少しだけご披露させていただきますと、例えばM2052製のワッシャーを使うとネジが緩みにくくなる。粉体でMIM成形したい。カスガイダンパーを造りたい。細線とセラミックをコラボレーションしたい。アイディアを語りだしたら、いくらでも有ります(笑)。M2052はマンガン、銅、ニッケル、鉄の4元合金なのですが、お互いに金属間化合物を創らないという特性があります。ならばマンガンの代わりに鉄が中心の双晶型合金はできないだろうか? きっと価格は安くなります。形状記憶合金の様な認知された合金にM2052がなったら良いとおもっています。

ーお話を伺えば伺うほど、夢の様な合金に思えますね。

​ーでもどうしてこの合金が、世の中に出回ってないのでしょうか?

所長:機能性材料をメジャーにする方法䛿は、応用商品の数と量を増やす以外には有りません。セイシンと言う会社は、アプローチを間違えたと思います。振動問題を切り口にユーザーサイドからの相談に答えることでニーズを得るやり方に重点を置いたため、ユーザー側エンジニアの意気込みに左右されてしまった。ちょっとした試作実験は行うものの、 期待した結果が得られないとすぐに諦めてしまうエンジニアが多くなったように感じるのは私だけでしょうか ?

そのため自社製品を企画する事を進めようと努力したのですが、あえなく倒れてしまいました(笑)。量産さえできれば価格は当然下げられます。商品開発を粘り強く行う会社が M2052を市場に出せる会社であると考えています。

そしてその頃、上記の様なアイデアを沢山持ちました。

​未来への展望

​ーでは最後に、所長の抱負と言いましょうか、未来への展望等がありましたらどうぞ。

所長:制振合金M2052はJISやISO規格にまだなっていません。規格化がされるためには広く応用され、評価されなければなりません。そのために必要なステップは

(1)多方面に渡る応用例

(2)M2052商品の評価法の確立

(3)M2052の素材製造方法の規格化

(4)素材成分の標準化

(5)不純物の規定

(6)素材の評価法の規定化

等々検討が必要です。これらの課題は科学者、製造業者、販売業者応用分野の法人に至る多くの人材が必要になります。私の夢は規格化であり、そのための第一歩がM2052研究所なのだと考えています。多方面に事業者や投資家を求め、その人々を核とする組織を拡大した先にM2052研究会があり、さらにその先にM2052工業会を夢見ています。

ー壮大な未来が待っていますね。

​ー本日はお忙しい所をお時間を割いていただき、本当に有難う御座いました。

所長:有難う御座いました。

2018年9月12日 研究所応接室にて収録

20181016_064112.jpg
まずはお気軽にご相談ください
メールでいつでもお問い合わせください。
bottom of page